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2018.05.16

妊娠中の歯科治療について

こんにちは
主任の見崎です。

急に日差しが強くなって暑いくらいの日が続いていますね!
運動会シーズンの5月、熱中症や体調管理には十分注意していきましょう(*・v・*)

当院はマタニティー歯科として妊婦さんの検診や治療も行っております。
そのため妊娠中に歯医者で治療はどこまでしてもらえるの?
妊婦検診をしてもらいたいけど、どのタイミングで受診すればいいの?
などよくお問い合わせがあります。

なので今回は妊娠中の歯科治療についてお話したいと思います!!

妊娠中の方でも歯科治療は可能です。
特に妊娠中期は心配なく治療を行える時期です。
出産後は育児や家事に追われて受診する時間が取れず、症状が悪化してしまうことがあるので、虫歯や歯周病などはこの時期に治療し、出産までに済ませておくことがオススメです。

★妊娠初期(1~4ヶ月)
切迫流産が起こりやすい時期です。
治療は応急処置程度にした方が安心です。

★妊娠中期(5~8ヶ月)
安定期のこの時期はほとんどの歯科治療が行えます。
しっかり治療して出産に備えましょう。

★妊娠後期(9ヶ月~)
急なお産で治療が中断することもあります。
治療は応急処置程度にし、産後に受診するようにしてください。

<妊娠中の治療で気になる事>
妊娠中のX線撮影・麻酔・薬は特に気になることだと思います。
しかし、気にしすぎてしっかりした治療が行えずにいると症状を悪化させ、腫れや痛みが出ることがあるので、気になることはお気軽にお尋ね下さい。

【X線撮影(レントゲン)】
的確な診断と治療にはX線撮影から得られる情報は重要です。
歯科のX線撮影は首から上の部分だけです。更にX線用の防護エプロンを着用するので、お腹の赤ちゃんへの影響は気にしなくても大丈夫です。

【麻酔】
歯科治療時に用いるのは局所麻酔です。
通常の使用量であれば赤ちゃんへの影響は心配しなくても大丈夫です。

【薬】
妊娠中の方への投薬はできる限り控えます。
どうしても薬が必要な場合は、妊娠中でも比較的安全な薬を必要最小限処方します。

【その他・・・】
治療時、仰向けの姿勢が苦しい、つわりで気分が悪い場合など、体調に合わせた治療をしますので、お気軽にお申し付け下さい。

<歯周病が出産に及ぼす影響>
妊娠中は女性ホルモンの変化により歯肉が炎症しやすくなったり、つわりなどの影響で歯磨きが十分にできなかったり、また、もともと歯肉炎や歯周病があった場合は悪化するリスクが高まります。
歯周病は早産や低体重児を出産する確率が高くなると言われています。

<母子感染について>
虫歯や歯周病は「感染する(うつる)」病気です。
その感染経路で最も多いとされているのが「親から子へ」の感染です。
例えばお母さんが赤ちゃんに食事を与えるとき、噛んでやわらかくしたり、自分が使っている箸やスプーンで食べさせたりといった行為によって感染してしまうことを「母子感染」といいます。
特に生後1歳7ヶ月~2歳7ヶ月の1年間(感染の窓)が感染の危険性が高く、最も注意が必要とされています。
しかし、感染を気にしすぎて親子のスキンシップを控えるということはせず、まずは正しい知識を持ち、大人の口腔衛生が子供の口腔衛生につながることを理解しましょう。

市川市行徳(福栄) 予防を中心に小児から入れ歯まで
「いつでも頼れる街の歯医者さん」を目指す
個室診療 はぎわら歯科クリニック