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2018.06.27

口内フローラのお話

こんにちは!衛生士の簗瀬です。

現在、梅雨真っ只中(-.-;)
毎日ジメジメとした天気が続いています。
この時期気をつけたいのは食中毒。
細菌の増殖に注意し衛生管理をしっかりとしなければなりません。

そして年中、細菌増殖の予防に努めなければならないのは、お口の中!

最近話題の、腸内細菌からなる腸内フローラ。
実は、人の口の中にも悪玉菌と善玉菌、日和見菌からなる700種類もの細菌が住み着いており、“口内フローラ”と呼ばれています。
この“口内フローラ”のバランスが崩れると、歯周病や虫歯などの病気だけでなく、糖尿病や早産、動脈硬化や心筋梗塞のリスクが高まることが明らかになってきて、注目されているのです。

口内フローラの細菌は、腸内フローラと同じように活動状態によってさまざまな利害をもたらします。
その中には、口の中の健康を保つ助けとなる善玉菌、虫歯や歯周病を引き起こす悪玉菌、悪玉菌が増えすぎると口の中の炎症や感染症を引き起こす日和見菌などの種類があります。

口内フローラの悪玉菌が増えすぎると、虫歯で歯の状態が悪くなる、歯周病で歯が抜けてしまうといった口の中のトラブルが起きます。
それだけでなく、近年では、血流や血糖値に悪影響を与えたり、早産のリスクが高まったりするなど、 全身にかかわることがわかってきています。

なるべく細菌量を増やさぬ様、毎日の丁寧なブラッシング、殺菌・消毒を目的とした洗口剤の使用、舌のお手入れなどが大切です。
又、歯石になってしまったらブラシで取る事は出来ません。
歯面に付着した細菌叢も定期的な歯科医院でのクリーニングで再付着の防止になります。

お口の中の細菌と言われてもなかなかピンと来ないかも知れませんがこの度、当院では「mil-kin(ミルキン)」という口腔内細菌チェッカーを導入しました。

この医療機器は、患者様ご自身のお口の中のプラーク(歯垢)を顕微鏡で拡大し、スマートフォン越しに生きた細菌をご覧いただくことができます。
細かい細菌の種類などを確定するのは難しいですが細菌の量や、活動性をご覧いただけます。
それによって、ブラシだけで無くフロスなどの重要性に気づいて頂けると嬉しいです。 ご興味のある方はぜひお声かけくださいませ!

市川市行徳(福栄) 予防を中心に小児から入れ歯まで
「いつでも頼れる街の歯医者さん」を目指す
個室診療 はぎわら歯科クリニック